- サンジャンピエドポー(Saint-Jean-Pied-de-Port)からロンセスバリェス(Roncesvalles)へ。
- 28kmの険しすぎる山の中、泥道を7時間で歩いた。ビバ!(古🤣)ピレネー山脈越え㊗️
- 通りすぎる人達との挨拶が、ボンジュール🇫🇷からオラ!🇪🇸に変わった。
- 笑うと謎のパワーが湧き出る(気がする)
Camino day1感想
「過酷すぎて意味不明、でもそれがイイ。」
これに尽きる😌
いよいよ巡礼スタートの朝、
ドキドキと不安をまといながら朝6時に出発。
カミーノでは、一番日差しの強い15時頃を避けて歩くのが暗黙のルール。
でも夕方になるとアルベルゲと呼ばれる巡礼者用の宿が満席になってしまう。
ということで、朝はなるべく早くスタートして
暑くなる前にゆったりと宿に到着、午後はゆっくりと疲れを癒すというのが理想のパターンなんです。
背負ってる荷物はコチラ。
洗面用品や寝袋等、他の物は次の宿に送ることにした。(荷物輸送サービスにつては別途記事にて)
輸送サービスを使わない人は約10kgの荷物を背負って歩く。
本当は、荷物の重さもカミーノの一部で、スタンダードな巡礼なのだけど、
私の場合、肩こりや頭痛に悩まされながら歩くのでは、カミーノを全力で楽しめないと思って
結構考えた結果、サービスを利用することにした。
1回5〜8ユーロで25〜30km先まで輸送してくれる。
歩き始めて数時間後・・・
なんだろう。この満たされる感覚。
わたしは生きてるんだなぁということを
自然が教えてくれる長き道よ。。。
人が前にも後ろにもずっと居なくて。
最後の山登りまで、朝6時半から昼12時半まで誰もいなくて。
これは、いつも誰かに助けてもらって成り立ってるじぶんへの試練かと思った。
たよりは、カミーノの巡礼路を示してくれるこのマークだけ。
そんな精神状態の中、追い打ちをかけるように霧が。。。
あたりが全く見えず、カミーノマークも見失う勢い。
混乱。。。
まさか道を間違えたんじゃないかと、
もしや遭難⁉️と、泣きそうになりながら何時間も歩いた。
足元は泥まみれ細くて険しい森のなかで。
戻るのだってもうできないくらい険し過ぎたから😓
何度も巡礼マークを確認して
Googleマップまで見て
地図的に合ってるじゃん💢て
ちょっとキレ気味につぶやきながら
ひたすら自分を鼓舞して登って登って登ってきた。
すると、霧が徐々に晴れてきて、現れたカミーノ矢印。
ここに書かれていたのは、のこり1.5kmの文字。
ああああああ、、、、あと少しで着くのか。
よくぞここまで登ってきた、、、と
押さえつけていた不安が溢れて泣きそうになっていたら
突如、目の前に現れた人の姿!!!!!
彼らのところへ走って行って、「不安でしたーーー!!!」と話しかけた。
優しそうなイスラエル人のご夫婦だった。
私のけたたましい情緒とは裏腹に、おふたりはほっこりした表情。
朝5:30にでかけて、少しずつゆっくりと手を取りながら登ってきたそうで。
誰かと一緒に事を成すというのは、ものすごいパワフルなことなんだなと思い知った。
大自然の中で人間がいないというのは、本当に不安で怖くて。寂しすぎた。
周りにいるといえば、動物や昆虫ばかりだった。
でも、その動物のぽけ?とした表情に癒されて。
川の流れる音や風の音、動物の鳴き声、新緑の青々とした香り、
そしてケタ違いの雄大な景色からパワーをもらってなんとか歩いてこれたんだなとじわじわ思う。
そんなこんなやっとこさの到着。
今日の宿は、もともと修道院だった場所を巡礼者用の宿に改築した建物。
外見はこんな感じだけれど、中はものすごくきれい。1泊6ユーロ。
到着したら、まず巡礼手帳にスタンプを押してもらいます。
受付のお姉さんから「オラ」と声かけられた。
あっ!!!挨拶がボンジュールからオラに変わった!!!!
ああ、ピレネー山脈を越える道すがら国境を越えたんだ、、、
いつだったんだ!?霧で感動の瞬間を味わえなかった悔しさもありつつ
ううううう涙涙。。。一人で感動した。フランスからスペインに入ったんだな〜と。
中の設備は、整いすぎってくらい整ってる。快適!!
ベッドも造りがしっかりしてて良き。寝返り打っても揺れない。マットレスもいい感じ。
自動販売機もあるんだよ。
パエリアのようなレトルト食品、飲み物、お菓子などなど、充実のラインナップ。
ここは洗濯スペース。3.5ユーロで洗濯乾燥をしてたたんでベッドまで持ってきてくれます。
宿の敷地内には、バルが2軒あるんですねー。
<CASA SABINA>
こちらの方が、美味しかった。
そうそう、カミーノには巡礼者用のメニューがあるんです。
ペレグリーノメニューというのですが、
ここでは10ユーロで前菜、メイン、デザート、ワイン1本がでてきます。
歩いても歩いても痩せないよ、こりゃ。
<LA POSADA>
こちらは、到着と同時にすごいスピードで駆け込んだお店。
今日は昼も食べ忘れるほど、水をちょくちょく飲むのもままならない状況だったので…。
中はこんな感じ。到着が他の巡礼者より早かったみたいでガラガラ。
で、「ビールください!!!!」
うううううううううううめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この泣き旨の表情よ。。。
巡礼後のビール🍺といったらもう、、。
わたしは、今までにこんなに美味しいビールを飲んだことがないよ。
これまでだって相当数のビールを飲んでいるけれど、
うそいつわりなく、一番美味しかった!!!!
だけど、ここで思うのは、1人で美味しいのが寂しいこと。
到着してから周りを見渡すと、定年後の夫婦や友達同士ばかり。
たまーーに、1人の人もいるけど。
1人の時間はこの上なく好きだけど、
この感覚を誰かと共有したくてしかたがない。
そんなところにいる。
本当につらかったから気づいたこと
それは、笑うとなぜかパワーが出ること。
途中で自分の顔みたら、超絶不安な顔してた。
手足は塞がってるし、、、
何か変えてみるなら顔だなと思い
急遽謎に笑って歩いてみる実験をした。
本当に、全然疲れない!
こんなこと言うと変と思われるかもだけど
まぢで、体の底から不思議なパワーがでた。
なんか希望というか前向きな力が体中を巡るような不思議な感覚だった。
いや〜それにしても、、、
噂通り、いや噂以上に、冗談抜きで辛かった。
でもきっとこの辛さにも何か意味があるんだろう。
そんな初日でしたとさ。